訪問看護の紹介を増やすには|ケアマネさんがホームページで確かめていること

紹介につながる!ケアマネさんが見るホームページのポイント

「ケアマネさんからの紹介を、もっと増やしたい」。訪問看護ステーションの方から、実際にいただくご相談です。

私は看護師として15年働いてきました。病院では退院調整に関わり、ケアマネさんから「この方は在宅でどんなケアが必要か」を細かく聞かれる立場にいました。そのときに感じていたのは、ケアマネさんは利用者さんの状態と事業所を一つずつ照らし合わせて選んでいる、ということです。

この記事では、ケアマネさんが訪問看護を探すときに何を確かめているのか、そしてホームページに何を書いておくと紹介の候補に残りやすいのかを、退院調整の現場にいた立場からお伝えします。

ケアマネさんは、利用者さんの状態と事業所を照らし合わせている

ケアマネさんがサービスを組むときは、いくつものことを同時に考えています。ご本人がどう過ごしたいか。ご家族の負担をどう減らすか。そして、介護保険で使える範囲の中で、どう組み立てるか。

退院調整では、ADL(食事・移動・排泄など日常の動作)はひと通り聞き取りされました。医療処置についても、対応が必要なものを確認するだけでなく、吸引なら1日に何回くらい必要かまで聞かれました。

特に、在宅でお一人暮らしをされる方の場合は、ご自身で薬の管理ができるか、インスリン注射ができるかが、大きなネックになっていました。ご本人ができなければ、誰が、いつ対応するのかを決めなければならないからです。

ここまで具体的に照らし合わせているので、ホームページに「医療処置に対応しています」とだけ書いてあっても、ケアマネさんは判断ができません。結局、電話で一つずつ確認するか、確認の手間がかからない別の事業所を探すことになります。

調整が難しくなりやすいのは、訪問できる時間帯

退院調整に関わっていて感じたのは、処置そのものには対応できても、「その時間に対応できるかどうか」で調整が難しくなることが多い、ということです。

夜間の吸引に対応できるか

施設や事業所によっては夜間に看護師がいないため、夜の吸引には対応できない、という話をよく聞いていました。

だからこそ、「夜間の吸引にも対応しています」という一文は、ケアマネさんにとってとてもうれしい情報です。吸引ができる事業所は多くても、夜間までとなると、探す側にはすぐには分かりません。

朝食前のインスリン注射に間に合うか

意外と調整が難航したのが、在宅でお一人暮らしの方の、朝食前のインスリン注射でした。

インスリン注射そのものは、訪問看護では珍しい処置ではありません。それでも、訪問を始められる時間が朝の早い時間に間に合わず、お願いできる事業所がなかなか見つからないことがありました。処置はできるのに、時間で候補から外れてしまうのです。

土日の対応、がん末期・看取り

ほかにも、土日の対応や、がん末期・看取りの受け入れは、調整が難しくなりやすいところでした。対応している事業所は、そのことをはっきり書いておくだけで、ケアマネさんの目に留まりやすくなります。

ホームページに書いておきたいこと

ケアマネさんからの紹介につなげるには、対応できることを「照らし合わせられる形」で書いておくことが大切です。

ケアマネさんが確かめたいことホームページでの書き方の例
対応できる医療処置「気管切開・人工呼吸器の管理(観察・吸引・気切部の交換・回路交換)」のように、処置を分けて書く
対応できる疾患・領域小児、精神、難病、がん末期など、領域ごとに分けて書く
訪問できる時間帯「訪問は朝◯時から可能です」「早朝(朝食前)の訪問もご相談ください」
夜間・土日の対応「夜間の吸引にも対応しています」「土日祝日も訪問しています」
緊急時の体制「24時間、電話でのご相談に対応しています」

当方で制作した訪問看護リハビリステーション様のサイトでは、小児・精神・難病など領域ごとにページを分け、対応できる疾患と医療処置を具体的に載せました。たとえば小児のページでは、医療的ケア児の処置を「気管切開・人工呼吸器の管理(観察、吸引、気切部交換、回路交換)」のように細かく分けています。

→ 訪問看護リハビリステーション様の制作実績

制作のときは、時間帯まで一緒に整理する

当方では、ホームページ制作のご相談をいただいたとき、対応できる処置だけでなく、訪問できる時間帯や、夜間・土日の体制まで一緒に整理しています。

退院調整の現場で、ケアマネさんが何を確かめ、どこで迷っていたかを見てきました。だからこそ、事業所の方にとっては当たり前のことでも、「ここは書いておいたほうが紹介につながります」とお伝えできます。

よくある質問

利用者さんの状態によって変わるので、条件を書きにくいです

すべてを決めて書く必要はありません。「訪問は朝◯時から可能です(時間はご相談ください)」のように、目安を書いておくだけでも、ケアマネさんは候補に入れやすくなります。

対応できないことは、書かないほうがいいですか?

「できません」と言い切る必要はありません。できることを具体的に書いたうえで、迷う内容は「◯◯の方も、まずはご相談ください」と受け止める書き方がおすすめです。具体的に書いてあるほど、ケアマネさんも確認の電話をかけやすくなります。

まとめ

  • ケアマネさんは、利用者さんの状態と事業所を一つずつ照らし合わせて選んでいる
  • 調整が難しくなりやすいのは、「夜間」「早朝」「土日」などの時間帯
  • 対応できる処置に「いつ・どこまで対応できるか」を書き足すと、紹介の候補に残りやすくなる

「どこまで書けばいいか分からない」「うちの強みがケアマネさんに伝わっているか不安」といった段階からご相談いただけます。看護師として退院調整に関わってきた経験をもとに、ケアマネさんに伝わるホームページを一緒に考えます。